その朝、ベッドの中で/花形新次
 
何故きみが
僕の腕を枕に
眠っていたのか
眼を開けて
「素敵だった」
などと言うのか
「ずっと一緒」
などと言うのか

思い出せない

思い出したくない

腕の血流が
完全に止まっている

きみは
マツコデラックスに似ている
戻る   Point(4)