インディゴ/楽歌
履き古したデニムみたいなものよ。
女は常に革命家でありたがるのに、男どもは傷みを畏れるから、
ダメージの向こう側の下着の色ばかり気にしすぎている。
ともすれば飛び込んだ池に失踪していく感情。
「それは、deliberate、あるいは、intentional。」
呟いた瞳は、游ぐことをあきらめた困惑で、それは冷蔵庫に住んでいる瓶詰めのクリオネ。
モンローに憧れているのよ彼女。
餌をあげてちょうだい、戸棚の左から12番目、上から34番目、そこにあるでしょう?CHANELのNo.5。
一滴、垂らしてくれたらいいから。
匂いすら負荷だ。
部屋中にさよならを告げて回らなければならない。
さよならは漂白だ。
そう言っていたのも君だった。
そうだ
Indigo blueに染められにいこう。
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