長い 長い 坂の上には。/元親 ミッド
 
ろとは言い切れないけど
 
明日は必ずやってきて
 
絶対に悪い日とは限らない。
 
きっと、この坂の上のように
 
たわいもない日常があるんだろうけど
 
風に吹かれて振り返ればいい。
 
 
 
 
眼下に広がるあの街並みを。
 
美しいと いとおしいと思えたなら
 
それこそが、坂の上にあるものだから。
 
 
 
 
長い 長い 坂の上には
 
青い 青い 春の空があった。
 
眼下の坂には 木造家屋が続いてて
 
その傷んだトタンの軒先には
 
そんな世界を応援するかのように
 
白い洗濯物が 連なってはためいていた。
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