女子高生と人魚/
愛心
の切れ端がテープで貼り付けられていた
彼女の字でたった一行
「自分の声で好きと言えたら気づけたのに」
気づけたのに 気づけなかった
気づけなかった 気づけなかった
好きだって 愛してたのに
ちゃんと 両思いだったのに
彼女の綺麗な字が滲んだ
ぼたぼたと溢れ出す雫で 滲んだ
声が抑えられず 目からは涙が止まらなくなり 鼻がつまった
ごめんね 有り難う
やっと泣けたよ
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