ロクデナシ/為平 澪
 
俺が気がついた頃には、この明かりの下に群がる連中たちと一緒にバカをやっていた。金がなくなったら平気で街の親父どもを叩きのめし金を取った。その金でいいモノを食って商売女も抱いた。気にいらない奴は半殺しにした。
その頃の俺は、まるで何かに憑かれたように街へくり出しては暴れた。でも金があっても気にいらない奴の腕をへし折っても、俺は満たされることはなかったんだ・・・。
�これを打つと極楽へ行けるよ�そんな薬の売人のあおり文句が俺を夢中にさせた。俺は親父狩りでためこんだ金を全部ヘロインにつぎこんでいった。白い粉を溶かし込んだ注射器何度も腕に刺した。極楽というのか頭の芯が痺
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