Ruth/mizunomadoka
ケットを振った
わたしは泣いていた
あなたはキスをして
わたしの頬に手を添えてから唇を離した
こんなこと誰もしてくれなかった
「後悔はしてないわ。だって、とても幸せだから」と
マリアは言った
「魔女になってもいいから、ずっと若く美しいままでいたいの」と
キャサリンは泣いた
「世界が二重に見える」と吸血鬼は言った
「兄と妹が普通の人間だったからかもしれない」
ママが席を離れるとアーサーも「トイレ」と言って席を立った
小声でキャサリンに「お兄ちゃんのオレンジを食べちゃおうよ」と言うと
あの子は嬉しそうに目を輝かせた
一番素敵な日曜日だった
新しい家に着いたら犬か猫を飼ってもよくて
庭にはブランコがあって
自分専用の部屋があるなんて
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