クリーン・ルーム/ホロウ・シカエルボク
 
当に驚くべきことなんだ


ころころと変化する周囲に置き去られないように
目を見開いて世界を眺めている
眠くて仕方がないときもあるけれど
目を閉じてしまうにはすっきりする必要がある
だけど
そんなことより大事なことは
自分を見失わないようにしなくっちゃ
気持ちに引き摺られて自分を見失うと
落度があっても気付くことが出来なくなる
いつでも窓を開け放して世界を睨んでいるやつのその部屋の床は
吹き込んだ埃でこっぴどく汚れているとしたものだ


笑っちまうぜ
俺は
清潔な靴下を履いていたいだけなのさ






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