クリーン・ルーム/ホロウ・シカエルボク
 
に首まで浸かっている段階だからさ
新しいものを期待するならやり続けている連中のところに行くのが一番
進化の種は気が遠くなるような蓄積のなかにしかないものさ


時々嘘つきのように魂の話ばかりをする連中が居る
そんなもの吹聴したって誰も納得しやしないさ
そいつの描き出すものに熱狂的な感覚がなければ
詐欺師と同じカテゴリに名前を書かれるのがオチさ
俺はテレビを見ながら少しずつ書くこともあるけれど
そうやって書いたものだから誰もなにも感じないかというとまったくそんなことはなかった
むしろそいつは俺にとってもお気に入りのひとつだったりする
スピリットが先走れば臭いにおいがするばかり
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