水辺の、ほのか/千月 話子
 
の白竜が
メタリック・シルバーの鎧を着けて
足元に 触れるよ
お願いして お願いして
私に羽を付けて下さい
薄羽は一回きり

空の川泳ぐ
金色に光るきれいな、ほのか
ガラス越しに触れる手のひら
 ああ、、、愛しい人よ
ロボットの作動する電源を
早く 早く入れて下さい

やがて額に灯る明かり
うれしい、ほのか
超合金の つま先を
小さく見える川に浸してみたり

この 美しい平穏を
いつまでも いつまでも
あなたと祈る
仄かな、ほのかと・・・・





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