青い道/
吉岡ペペロ
をゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ
ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ
両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている
石のうえで祈るように凱旋するナチスを窓から見下す
ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ
森では小屋で窓際でおんなをひとり裸にする
あぶらのような樹液のような魚のたまごのようなものが両手からあふれていた
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