墓石塔/
梓ゆい
「受け入れる。」という行為は
「己自身が楽になる。」という事だ。
諦めとも違う想いを引き下げて
父の骨壷を墓の中に収める。
(ごりっ・・・・。ごりっ・・・・。)と
重い扉を再び閉じる時
「お父さん、さようなら。また来るよ。」と
しっかりと言えるようになるのだろうか?
(ソレハ、生キテイル者ノオツトメ。)
真っ暗な部屋の中に居るはずの父は
文句のひとつも
言わなくなった。
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