ばらのこと2/はるな
することは正しさに似ていると考えていた。わたしは世界を愛したかったけれども、世界はわたしのことを愛していないように感じていた。その多くのことはわたしが遠くに行くことを阻み、それでいてそれら自体もわたしから遠くにあった。生きているのはもどかしく、さびしく、恥ずかしく、世界の美しさはわたしを救うように絶望させた。いまでは―、いつのまになんだろう―、もどかしさは旧友のようになり、わたしをもうそんなには苦しめない。許すことや、愛することや、正しいことは、わたしを毎日崖っぷちへ追い詰めたりは―時折は、するけど―、しない。
わかる、わずかな物事よりももっとずっと膨大な物事が世界をつくっていて、覚えている些細
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