With 「Forty Licks」/ホロウ・シカエルボク
なんなのか判らなくなってくる
だけど、そう
混乱して
氾濫して
着地点を探す夜の方が
自惚れている夜よりはやることが多いのも確かさ
個人の主張なんて
証明出来ないのならどんな意味もありゃしない
そこに
責任を持たないのなら別だけれど
失われたプールの夢を見る
どこかの山の上にあって
古臭いセメントで出来たプール
更衣室のドアは腐って倒れていて
深めの水溜りの中で時々揺れて
軍人の足音のような音を時々立てている
水はついぞ変えられたことはなく
緑色で
おぞましい生物を思わせる気泡がそこらで弾けている
いい天気なのに
なにも乾いていない
飛び込
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)