臨死体験/捨我
 
ベットの上に横たえて
死体のような日々は過ぎる
頭は割と冴えてるが
歩くことすらままならねぇ

ダラけてるわけじゃないさ
病気でもないよ
大げさにしないでくれ
眠れやしないだろう

遠く街の音が聞こえる
世界は動きを止めたりしない
どうせ僕は関係ない
お互い様だろ
そんなもの

閉じた目に浮かんだのは
子供の頃の僕だった
笑えるぐらいのリアリティに
僕は涙を流していた
ただただ涙を流していた
戻る   Point(1)