NEKOTALGIA・? <丑三つ時に 目が覚めて>/南無一
丑三つ時に 目が覚めて
誰かが呼ぶ 声がする
耳の底の奥深く あやしかなしく
わたしを呼ぶ 声がする
丑三つ時に 目が覚めて
真っ暗闇に 目が冴えて
見えないものまで 見えてくる
夢のつづきか まぼろしか？
丑三つ時に 目が覚めて
夜の深みの くらがりで
そっとはじまる 舞踏会
わたしは異界に 迷い込む
丑三つ時に 目が覚めて
白猫黒猫 お互いの
長い尻尾 咥え込み
足並みそろえて 廻り出す
丑三つ時に 目が覚めて
何時終わるともない 猫たちの舞踏会
もとの世界に 戻れる道を
わたしはすっかり 忘れてる
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