花の殻 湧く、次々と/ヨルノテガム
 



 「道を渡って、手を振る」

 骨のコツコツ鳴ります
 糸の編むように眠ります
 サバ缶とサケ缶の区別はつきます
 お尻から椅子に座ります
 迷路の続きにまた迷います


 森と林と木を考えながら森林木浴してみます
 オシャレのことをオサレと言ってみます
 髪の毛の散髪に行こうと一ヶ月思っています
 丸い果実を並べて惑星の話が始まります
 転がっている蝉は死んだふりです


 塩と砂糖の区別に臭ってしまうクセがあります
 骨の鳴るポツポツを忘れます
 唇の端から幽霊こぼれてます
 雷の音が晴れ間に鳴ると怖いです
 弦が切れたり笛が骨だと驚きます
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