「自称詩」気狂いマジシャン/
花形新次
気の狂ったマジシャンに
タネはいらない
彼自身
あらゆるところから鳩が
出てくる幻覚を見ているから
何もない中空に
誇らしげに手を掲げるマジシャン
これがホンモノのイリュージョンかと
称賛の拍手は鳴り止まない
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