物化/……とある蛙
 
君の右側がどんどん物化してゆく

歩くこともままならない
食事することもままならない
まして字を書くことはままならない。
自分の署名すら出来ない。
君は苛々する。

もうだめかも知れない。
自分は何もできない
世間でも 必要な人間ではない

などと 弱音を吐く君を見つめる僕は
本当に何もできない人間です。
僕は君の身体を治すことは出来ない。
ただ、君の身体を支えているだけです。
君の今日の日常生活につきあっているだけです。

愛も死も見つめようとしない。
目を背けて、通り過ぎるのを待っている
意気地なしな僕を許してください。

そんなことないよ。
なん
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