Amefuri/Debby
お仕事の日です。そう繰り返すと、正しい場所で正しいことをしているという実感がもてた。
長い休暇には雨が降らなかった
ベランダの洗濯機は毎日くるくると気持ちよく回り
衣類はみな正しい場所に収まった
部屋の中で間違っているのは自分だけだという気持ちになった
ある日、雨どいは崩れて落ちた。時間の問題だったのだ。誰かが修繕すべきだった。でもしなかった。そのようにして、彼女の長い休暇が始まる。今日は雨が降らない日で、お仕事の日ではありません。そういう風にして、彼女は一日一日をやり過ごした。
長い休暇の終わりを考えた
彼女は裸足のまま
雨の中を踊っている
ずっと遠い場所で
長い休暇は続いている
雨はまだ降らない
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