「自称詩」坂道で転けた/花形新次
 
古い傷痕を見ながら
流した血の量を思う
目の前が暗くなり
軽い吐き気を感じた
南国の見知らぬ坂道を
赤く染めた俺の血
あの血はまだ
暑いアスファルトの上に
残っているのだろうか?





戻る   Point(0)