ミルクケース/瓜田タカヤ
 
は永遠にネジを巻き続けていたんだって

足折れ女の足ははずし
新しいのを付け、
女の子は42歳まで
俺の部屋で縛られていた

最後の方はもう
制服がぱりぱりで
犯されて42歳までいた女みたいだった
でも彼女は
もがいているだけだったんだもん もう!

生活ん中で反響する不自然な
バランス計画に
自殺とかってほどの安易な行動実行装置はない
意識上意識くらいのクールな綱渡り程度しかない

俺の部屋で縛られていた
最後はもう
ミルクゼリー状

この液体で
詩書いて本にしたら売れないかなあ
っていったら

彼女「ふぉっひへもふぉはひほほほ!
  (どっちでも同じことよ!)」
  だって

鈍い動きの軌跡をとりあえず認識したことにして
夕暮れの商店街をうろつく俺は
まるで出来損ないのフィギアだ

愛されず愛さないことによって
愛を知ろうとする俺は
自慰まみれの
ミルクケースだ
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