shakes/opus
僕の股間をHIT!!
堪らず僕はうずくまる
この変態野郎‼
そう罵りながら流れる
君の涙がきらきら光る
僕は最後の気力を絞り
薄ら笑う
君の右膝が顎を打つ
空にはまんまるのお月様
ビルの狭間に切り取られた
闇夜にぽっかり浮かぶ
君はペタンと座りこみ
えーん、と泣いている
今夜はどこまでも付き合おうじゃないか
膝がガクガクするけれど、
必死に立ち上がる僕に
君がすがりつく
「ゴメンなぁ。」
「最低。」
背中に触れる
ふるふると震えている
涙が自然とこぼれ出る
やり切れなさと至らなさに
胸が痛い
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