孤独/迷亭うさぎ
 
そんなに孤独で どこへ向かうんだい
ため息を道標にして ここまで来たのに
胃がきりきりと痛むから
今日はここまでって声に出した言い訳は
先を行くあの人には聞こえなかった

孤独に寄り添うあなたの魂
胃のきりきり痛むのを我慢して搾り出した詩は
気高く、尊く、息ができないくらい美しかった
そのリズムはぶおんぶおんとパイプを通って
わたしの心に小さな振動をもたらす

そういうふうに
孤独はできてる
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