しろうからKへの公開書簡 #04/しろう
らしてさほど気に病むこともなかろう読者としては、物語とはきっとこれこそがあるべくしてある最適のものだと僕は思ったものさ。そのテクストは、
ついでに言えば、
で途切れていた。そう、始まってしまった物語の続きはいつだって「ついでに言えば、」でしかないんだ。そして、ついでに言っている限り終わることもない。
はたして僕は蒟蒻ゼリーを脈々と食べるだろう。
そして僕は歯を磨く。最低でも1日5回は磨く。朝起きたら磨き、朝食の蒟蒻ゼリーを食べて磨き、昼食の蒟蒻ゼリーを食べて磨き、夕食の蒟蒻ゼリーを食べて磨き、就寝前に磨く。もしおやつとして蒟蒻ゼリーを間食した場合は歯磨きもその間食の回数分増
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