マグリット展に行ってきました/ふるる
意図とか、過去とか、そういうのに囚われて欲しくない。とか、一見つまんない絵も、ちゃんと見てもらう方法があるよっていう。
『イメージの裏切り』という作品の中に書いてある、「これはパイプではない」という文字は、なかなかに深いです。パイプが一個だけ絵に書いてあったら、「ああパイプが描いてあるんだね」で終わるけど、その下にわざわざ「これはパイプではない」って書いてあったら、「え?パイプだよね?どういうこと?」ってパイプの絵をじっくり眺めるざるをえない。
この絵をもとに、哲学者ミシェル・フーコーは、我々が絵画を見る時の思い込みを明らかにしてみせました。つまり、何かの絵を見たらもとネタ(オリジナル)のこと
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