ホウセンカ・ガール/初谷むい
 
せかい、せかいって曖昧にうなづいてることが正義だって、あなたは太陽のあたっている洗濯物っぽくにこにこしていた。ぱぱぱぱ、ってはじけとぶはな、実?なんだったっけ、これを聞くのが何回目だったのか思い出せないや。あは、ゆるしをかんたんに乞いちゃいます・ゴメンネ。ふれるとはじけて、どこかにいってしまった、しまいたい、なんて言うまでもなくぼくらが思っていた事を、大事にしているってじしんをもっていえたら、どんなにしあわせな弱者だったのかなあなんてさ、意味のない回想にわっかい身体をずんずんひたして、それでよかったの。?かな。大きなヘッドホンが欲しい。できるだけ音量をちいさくして、あなたのこえはちゃんときこえるよ
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