/
ズー
やわらかくなるなら、
山も食べたい、
山を口にするとゆうれいが跳んできて、
目を見張る仕草がくべられた薪のように、
ぱちくりと聞こえる、
そこでぼくに歩くことを決めさせた、
ゆうれいたちの、
海に辿り着かない歩き方は、舌のうらがわで、
賑わいをみせた、
海水浴の思い出が要求されて、
懐かしむように時化るのが山だったから、
足音は雨音のように響いていた、
戻る
編
削
Point
(4)