うんこの詩/宮木理人
もらっていた。
今ではもう一人前に、うんことともに立派に生きているのだから、お前のその抱えきれない感情はきっと、処理の仕方を誰も教えてくれない、お前だけのかけがえのないうんこだ。
あきらめることさえしなければ、いつかきっと、仲良く共存できるようになる。
急ぐな。
だいじょうぶだ。
うんこのような感情を排泄しているお前は、病気どころかむしろ健康そのものだ。
自分のうんこをまずは見つめろ。
ゆっくりと
便座に顔を近づけて
芳醇な香りをかいでやれ。
戻る 編 削 Point(0)