「自称詩」過ち/
花形新次
大丈夫だと思った
普段通りだった
今なら飛び立てる
エンジンに点火した
手応えがあった
あってはならない
手応えがあった
妻の姿を探した
どこにもいなかった
バスルームに駆け込んで
すべてを洗い流した
過ちがまたひとつ
流れていった
戻る
編
削
Point
(1)