マイナーなジャグラー/nemaru
楽しいはずもなく
手が
朝露に濡れるのも
いとわないほど
愛おしいものでもなく
それなら
軍手を持ってこようと
思うほどの
よすがもない
ただ
誰もいない
午後
木漏れ日や
日差しの角度によっては
少々
美しく感じることも
あるのかもしれないし
ざざぶりの
雨の日には
めちゃくちゃ
打ちひしがれているようにも
見えるのかもしれない
が
もう
彼の
GO!GO!ランプは光らず
ただ
喧騒を離れ
移ろいゆく景色の中で
小鳥のさえずりを聴きながら
優しい日差しを浴びながら
けばけばしい
ピンクのまま
俺が
ジョギングを
やめたあとも
(ここに)
残り
続けるのだろう
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