ame/dendrocacalia
いつものように転がった
雨上がりのさわやかな朝に
日の丸柄のホームレスに
いつものように火をつける
雨は降った瞬間消える
止んだ後も消え続ける
きえるだけ。
太陽はさみしそうにもえています。
だって右を向けば 左が
左を向けば 右が
前を向けば 自分が
燃えているようで
実は燃やされていることに
近頃気づいてしまったから
なのなのに
雨が上がっただの
さわやかに晴れただの
幸せとか
恋人とか
家族とか
売春とか
堕胎とか
マリファナだとか
家族愛だとか
口をそろえて言うもので
君は 雨上がりの あ あさと昼に
私は 雨上がり の 昼に、昼と夜に
それぞれ二つの花でもって
日の丸柄のホームレスどもを燃やしていったんだ!!
それでどうなったかっていうと・・・
雨は夜の布団をびっしょり濡らしたよ。
君と私に
帰れる場所はなくなった。
戻る 編 削 Point(1)