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きるぷ
運河沿いの斜面に座って
ビールを飲んだ
目の前をくすんだ色の船が
行き来した
昔の音楽ばかり流れるラジオ番組を聞きながら
休日に凭れかかり
(潮の匂いは 遠くの国の話のよう
あなたのことは はるか先の未来のよう)
小さく流れるピアノの音が
散歩する犬の吐息と混ざり合い
休日は昨日と明日のあいだに
溶けてゆこうとしている
座りながら
それでもかろうじて
眠りこまずに
しかしはっきりと
薄れてゆくのを感じながら
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