嵐山三十郎「悪行」/
花形新次
ワシの徳子に
手を出そうとしてる
甚五郎を何とかせにゃいけん!
徳子は尻軽女だから
自分に言い寄る男には
誰にでも付いていく
どうしよう、そうだ!
給食にネコイラズでも
混ぜてアイツに食わしてやろうか
甚五郎、今度はおまえが眠る番だ
(上手いこと言うねえ)
さあ、そう考えると
ウキウキしてくるから不思議
詩でも書いてみようっと
(嵐山三十郎詩集「悪老人」より)
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