あなたの頬に/永乃ゆち
 
と揺れる

 

僕は潔く背負えてますか

僕は潔く下ろせてますか

僕は強く歩けていますか

僕は強く息できてますか

 

僕は誰かに伝わってますか

僕は誰かを受け止めてますか

 

あなたが教えてくれた

たくさんのくだらないことや

たくさんの夢やたくさんの嘘や

たくさんの愛を

僕は僕なりに感じて信じて

今を生きています

 

そしていつか

僕はあなたのことも

あの痛みも思い出さなくなり

毎日仲間と酒を飲みながら

心から笑うのでしょう

 

でもやっぱり

僕はあなたのことを

春が来れば思い出すのでしょう

桜並木を風に逆らい

心から泣くのでしょう

 

春の風に花びらは戸惑って

遠慮がちに降り注ぐ

 

それはまるであなたのように

アスファルトに川面に誰かの頬に

 

アスファルトに川面に

 

僕の頬に

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