ハルノコサメ(とよよんさんとの連詩有り)/こひもともひこ
コサメが降ってきた。波板の上で踊りだしたようで、だんだんうるさくなっていく。
開けていた窓を閉めようとすると踊りがやんだ。どうやら、見られたくないようだ。
大きな風が吹きカーテンを揺らす。たぶんオオザメが通ったのだろう。
そのあと再びコサメたちが踊りだした。さっきより勢いをましたのは、オオザメに見守られているからだろうか。
夜にコサメが降っている
桜のハナを狙っている
ハナは逃げようとビラを散らす
コサメはそれを追いかける
地上につくと
逃げるのも追うのもやめ
コサメの群れの中を
ハナビラが泳ぐ
――そのあと、ハナビラとコサメたちはどうなるの?
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)