去る/
葉leaf
しく揺れ動くこともない
土である私と火であるあなたとはまるで違う属性
私とあなたの歩幅は決して一致することがなく
もはやともに世界を切り分けることが不可能なので
やはり私は去らねばならない
だが、この超え難い違和を跳び抜けることこそが
あなたの未来を作るのだろうか
私は去ることも留まることもせず
あなたの頭上を照らす一抹の月となり
やがてあなたも到達する土の時代への
矛盾した導き手となるべきなのかもしれない
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