銀河/黒木アン
 
田植え前のあぜ道や
魚とりする水路でも
好んだ湯浴みも
みんなアトリエ
でしたのでしょうね

日時計花壇のある木立
遠野の橋梁は銀河への旅
オリオンは高くうたい
露と霜とをおとします

〜わたくしの おはなしは 虹や月のあかりから もらってきたのです〜

とは東北の空
賢治の夢みた
理想郷


野仏があれば
手を合わせ
となりの集落へ
また歩いてゆく

人知れず
山の神も
海の神も
空の神も
知っているかのように

だれがみていても
みていなくても
うしろ指
さされますことなど
考えもせず
うらみっこなし


白髪を知らずに
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