昼/
葉leaf
の時刻
人は急激なめまいに襲われ
意味不明な疲労で足が動かなくなる
太陽の哄笑が辺り一面に飛び散っていき
忍び込む熱が人々の関係を切り刻む
人は社会からも人間からも離脱して
熱病のさ中で人格を遺失する
正午とは絶対的な禁止の時刻だ
すべてのものは生きることを禁止され
生と死とのあわいで再び生と死とを選び直す
まぶしい空は人々を試し続ける
日に一度めぐってくる審判の時刻だ
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