昼/葉leaf
正午とは絶対的な停止の時刻だ
全てのものは太陽の鑿に彫刻されるため
輪郭を顕わにしてじっと耐えねばならぬ
痛みもまた停止して焼き付けられ
まぶしい空は地上を忌避し続ける
昼は機械の時刻
機械は壊れるまで昼を継続するひとつの構造だから
昼は有機的で湿っていてはならない
無機物の乾いた論理に貫かれているのが
昼という機械仕掛けの風景だ
昼は慟哭の時刻
空気が光で密になり人は理由もなく泣いてしまう
すべてが極まろうと勢いを増していくのでますます涙が止まらない
悲しさも嬉しさも何もなく
昼は日陰で目立たなかった大きな外傷を直撃するのである
昼は狂気の時
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