花散ります/
吉岡ペペロ
世の中とうまくやれなかったあの頃のほうが
純粋で気高くてずっとまっすぐだった
神様でもないのにもう大人なのに
信じることや
信じてもらうことぐらいしかぼくは出来ていない
白い小さな花散ります
黒いこころは嫉妬です
ミモザが光に震えます
お椀に桜が盛られます
世の中とうまくやれなかったあの頃のほうが
純粋で気高くてずっとまっすぐだった
神様でもないのにもう大人なのに
信じることや
信じてもらうことぐらいしかぼくは出来ていない
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