まだ心から笑えないあなたへ/夏美かをる
 

我が子の御霊に恥じぬよう
凛々とその険道を踏み進んでいる
あなたと、他の多くの母親達のために

たとえあなたが心から笑えなくても
優しく煌く一筋の光が
常にあなたを照らしていますように
そして、遥か先の未来で
あなたがお子様と再会する時には
母としての、母しか纏え得ない
心からの笑顔でお子様を包めるよう
どうか御身を大切に、
うち過ぎ重なりゆく日々を
生き、生きて、
生き抜いて下さいますように



*今年の3月11日はとっくに過ぎてしまったのですが、去年も一昨年もこの日に溢れて来る思いにいたたまれなくなって詩にしてきたので、誠に僭越ながら今年も書かせていただきました。

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