シスター・シエスタ/ただのみきや
 
やわらカイ貝殻カラかなもじの
ぬるっとした意味うまれる

りょうせいるいかしら

もしかしてしかしら
しらしからぬしかしら
おかしらつきのおかしなしかしら

ナンタイドウブツカシラ

ヘンタイシタイカシラ
シタイカイボウシカタナクシタイカシラ
シカシモカカシモヘッタクレモ
無く慕い歌う詩かしら

文字文字…… 文字文字……
神様…… 御名を崇めます……
怪繰り怪繰り すまし顔シテイマス

誰ニモ見セラレナイシヲアナタニササゲマス

シエスタシナガラカイタシ
ねながらねったし

――本当にしかしら?
もしかしてゆめかしら
ひるねしすぎのゆめにすぎないのかしら
からしだねひとつぶのゆめにすぎないから
詩かしらモシカシテ

これってつまずきのイシかしら
あたしってイシはかたいのかしら
あなたはすみのかしらイシだから

ひみつの詩の罪
ことばがさきにすべること
赦して下さるかしら



            《シスター・シエスタ:2015年3月18日》






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