星になったお父さん。/梓ゆい
 
父さん。お父さん。」と
思いっきり抱きついて・・・・。

星になったお父さん。
忘れてしまった声/最後の会話
「忘れて欲しい。君達がこの先も生きてゆくために。」という気持ちで
大切な記憶を持っていってしまったのだろうか?

生きてゆく為に、無かったことにしてしまう。
生きてゆく為に、いなかったことにしてしまう。

やがて存在も感じ取れなくなり
大人にならざるを得ない苦しみに
あえぎだすのだろう・・・・。

星になったお父さん。
少しずつ薄らいでゆく思い出の一部
無言で別れを告げた
小正月の深夜。

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