星になったお父さん。/梓ゆい
星になったお父さん。
緑色に染まった大腿骨
熱が残る銀の台。
星になったお父さん。
布団の上に置かれた守り刀
それを手に取り
喉元へ突き立てる。
白く覆われた空が
泣くのを見られまいとする父の心を表しているようで
風と共に舞う雪が
乾いた涙にも見える冬の朝。
昨日買いに行った喪服
念入りに磨いた黒いパンプス
「私の魂は、共に行くことを望んでいた。」
その願いは
哀れみと心配が頂点へと達したとき
父の心を動かすのだろう・・・・。
もし何かを感じ取り
伸ばした手を掴まれたのなら
(迎えに来たよ。)と理解するべきなのだろうか?
「お父さ
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