順を追って/小太郎
 
噂を聞いて連れられて見に行った君に 惹かれた
そのあとは斜度60°ほどの坂を転げ落ちる勢いで
もう 僕の全ては奪われた
僕の大切な人の中で一番 話を交わした数は少ないけれど
今までのうちで二番目に 真剣に顔を見た人でした
よく目が合っていた気がしていたけれど
考えてみると見ていたのは僕一人で
君は目が悪くて 誰か分からずに僕の方を見ていた
ただそれだけなのですね
電車の中でも学校の中でも沢山会えるように
僕は頑張っていたけれど
年下の彼氏と付き合いだした時には
本当に心臓が動きを止めるかと思ったよ

三年ぐらい前までは何度諦めようと思っても
無理なことだったけれど 僕はもう
あなたのかおをわすれました
とても綺麗で魅力的な姿だったけれど
もうどんなだったかおもいだせない
思い出が不意に浮かんできても
あなたのかおだけはわすれました

わすれなくちゃいけないからわすれたのではなく
大切な人は入れ替わるものだから
あなたよりも大切な人を見つけたら

もう


あなたは僕の中から消えて無くなくなるの

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