橋/葉leaf
 



飛ぶ鳥たちは割れた――白い地面に祭りの名残は薄く、
国境にはつがいの宝石が立ち並ぶ、小さな戦士は今日も生を一つ諦めた、
葡萄酒が注がれる橋で君は待っていた――

長く不在だった国で唯一の王冠は今まさに君の頭上にある、
だがこの国はもはや――すべての組織が壊死してしまった、
ではこの橋は――国がもはや数多のしずくとして垂れているときに――

橋を挟んで二つの時代が競っていた証明がある、
大きな時代ではなくたかだか君の個人的な時代だ、
火の光が闇に負けていく時代――
泥濘をもとに火を練り上げていく時代――

讃えよ、崩れていく橋を讃えよ、
君の観念はいくつでも――どんな色彩でも――
橋の下に河は存在しない、いかなる水も存在してはいけない、
橋の下には――砂漠のように脈打つ生命がある、

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