原始、言葉はそうであった/コトバスキー
 
1
原始、言葉は
騒であった
騒である以前に
創であった
創である以前に
奏であった
奏である以前に
爽であった
爽である以前に
想であった
想である以前に
総であった
総である以前に
層であった
層である以前に
然うであった
然うである以前に
そうであった
そうである以前に
さうであった

2
雪ん子お寝坊
藁ぐつはいて
あわててほら穴
飛び出てみれば
御山がなんだか
もじゃもじゃおひげ
おめめはまんまる
銀色三日月
スコップ落とした

雪ん子まゆつば
そんなの御山でないよ
おしろいまっしろ
それこそ御山
ならなら目の前
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