7ジグソーみそ汁/吉岡ペペロ
あった。
首と腰が痛かった。
あのおっさんに高校生は狙われているのだろう。それをぼくを使って防ごうとしたのだろう。それだけだろうか。
高校生の人生に立ち入る気にはならなかった。
正義感も湧いてはこなかった。
警察いくか?ぼくはタバコを吸いながら高校生に尋ねた。
幽霊だから、行っても意味ないよ、ハラルの背中が裏返った。
しばらく見つめあってぼくは目をそらせた。
おかしいだろうか?ぼくにはよくあることだった。ぼくは早くうちに帰って母のみそ汁を飲みたいと思っていた。
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