接続詞が足りない。/竹森
疲労の度合いは肉体と精神が切り離された距離の大きさによって規定される。積み重なった疲労によって内外の電気信号を結び付け認識を生み出す思考回路は切断され、苦悩すら出来なくなる。何も得ない、何も失わない、錆びれた鉄骨が風と戯れているだけの閉鎖された午前3時の遊園地を、月になって眺めている、そんな感覚。定規の目盛りと目盛りの間の、空洞ではない隙間。僕はアルバイトを続ける事で社会の末端に自らを組み込む事が出来たけど、それはある茎と根を区切る空洞ではない隙間に刃物を刺し込む行為に似ていて。気が付けば昔好きだった楽曲をその弔いとしてしか聴けなくなった自分がいる。一本一本丁寧に花を選んでは摘み、花束を拵えてい
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