列車に揺られて/
灰泥軽茶
コトコトと
コトコトと
お鍋の中でじっくりと煮る
お肉のような気分
身体も気持ちも柔らかくなって
景色も回想も流れる流れる
ここはどこだか知らない街で古い町
コトコトと
コトコトと
忘れることと思い出すこと
どこかに向かう誰だか追い越して
また追い越して
話してもいないのに
心がかよう重なる風景
到着出発身体を伸ばして
見上げる空と町は
来たことあるような
懐かしい鮮やかな色
コトコトと
コトコトと
列車に揺られて旅をする
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